2021/03/17 21:41
ここでは、スエラボのセラリーナ/オカリナを吹く際の『息の量』についてお話します。
その前に・・・
最初にお伝えしたことは、スエラボではセラリーナもオカリナも「優しい息」で音色が出るように製作しているということです。それはなぜか?大きな理由が2つあります。
①息を強く吹かないといけない楽器では、曲の途中で呼吸が(間違いなく)苦しくなるからです。
②息を強く吹かないといけない楽器では、肺活量の少ない子供や女性そして年配の方には辛いからです。
ですが、初心者の方ほど実は息を強く吹く傾向があるんです。ホイッスルのような注意を促す笛と同じ感覚になってしまうんです。
それでは、どの程度の息が「やさしい息」なのかイメージで伝えるために画像で説明します。
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「ド」の音を出すための『息の強さ』を解説
それでは、どの程度の息が「やさしい息」なのか伝えるためにイメージ画像をみながら説明します。
今回は「ド」の音を出すための『息の量(強さ)』を解説します。
【用意する物】
ティッシュペーパー1枚
【口の形】
上と下の唇をほんの少しだけ前に出します。(前に出し過ぎないように注意してください)
【息の出し方】
①唇の形を維持(ほんの少しだけひょっとこ口)しながら、息を『フ~』と伸ばすのではなく、息を『トゥー』と歯切れよく出すイメージです。息がでているのか確認するために口元に手のひらをかざしてください。息を感じることができれば大丈夫です。繰り返し練習してみましょう。
②息を『トゥー』と出せるようになったら、イメージ画像のようにティッシュペーパーの淵を左右の指でつまみ、口元から20cm程度離してください。
③唇の形を維持して息を『トゥー』と出してみてください。ティッシュペーパーが少しだけ揺れると思います。
④ティッシュペーパーの揺れが3cm程度の軽い揺れでおさまる息の強さを繰り返し練習して感覚をつかんでみてください。それが「ド」の音の息の強さのイメージになります。
《重要な点》
ティッシュペーパーが大きく揺れるようでしたら息が強くすぎるということになります。実際に挑戦してみると思っている以上に「やさしい息」でよいことに驚かれると思います。「ド」の息の量(強さ)を繰り返し練習して、感覚でつかんで頂ければ幸いです。
(あとは、ド、レ、ミ、ファと音階が上がるにつれて、息の量(強さ)も徐々に増やしていきましょう。)